こんなときはどうすればいいの?


夫婦2人で暮らしています。近くに頼れる親族はいません。今は2人ともしっかりしていますが、高齢になり判断能力が低下してからの、施設入所などの契約や財産の管理のことが心配です。

元気なうちに、今後、どのような生活をしたいか、財産をどのように管理していくかなどを、任意後見契約で決めておくと安心です。信頼できる方に任意後見を依頼しましょう


認知症の母と2人で一緒に暮らしています。日中、私が働きに出ていて留守の間に高価な布団や着物を買っています。騙されているのではと心配です。

母親に成年後見人がいれば、騙されている場合に契約を取り消すことができ安心です。一度、成年後見制度の利用を検討してみてはいかがでしょうか。ご自身で母親の成年後見人になることも一つの方法です。


幼いころから軽度の知的障がいがあります。最近、同居していた母親が亡くなりました。自宅で一人暮らしをするのに不安を感じ、グループホームに入所しようと考えていますが、契約の内容がよくわからず一人で契約するのが不安です。

成年後見制度を利用すれば、成年後見人があなたの代わりに契約を結んでくれるので安心です。親族や信頼できる第三者の方に成年後見人等になってもらいましょう。


知的障がいを伴う息子がいます。今は私が面倒を看ています。高齢になり私自身も不安を覚えるようになり、今後どのように息子を守っていけばよいのか、私が亡くなった後、息子がどうなるのか心配です。

成年後見制度の利用、遺言や信託による財産管理、子供の介護等の第三者への委託など様々な対処法があります。ご自身の今後についても考えていく必要もあるかもしれません。一度、専門家にご相談をなさってはいかがでしょうか。


将来、認知症が進んで年金の受け取りや医療費の支払いができなくなったらどうすればいいでしょうか。

元気なうちに年金の受給や入院の手続き、病院への支払い、また、支払いのための財産の売却・賃貸などの委任について、任意後見契約で決めておくと安心です。


すでに認知症が進んでいる父がいるのですが…

まず、父親に判断能力があるのかどうかを判定します。その結果、判断能力が不十分と判断された場合、家庭裁判所に法定後見開始の申立てを行います。その後は家庭裁判所によって選任された後見人が父親をサポートしてくれます。